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横野の箔合紙について

 横野の箔合紙は厚さ1万分の1mmの厚さの紙で日本中どこを探してもこのような紙が漉けるところはどこにもないそうです。この紙がなぜ重要なのかと申しますと、金箔にはなくてはならないものだからです。金箔だけですと引っ付いて一枚一枚はがせなくなってしまいますので、金箔の間に必ず箔合紙を挟んでおかなくては金箔が使い物にならないそうです。金箔だけでは用をなさない、横野の箔合紙があってはじめて金箔として使用できるということらしいです。
 我が郷土、岡山の特産物である横野箔合紙は圧倒的な全国シェアを誇っています。その寡占率は純横野和紙で80%のシェアです。なぜこのような和紙が横野でできるようになったのか、日本全国からその真似をしようと紙漉の技を習得しようと学んで見たらしいですが、誰にもその技を盗むことができなかったらしいです。
 どうも極細の籤を削って作った紙漉の簀の子に秘密がありそうだということは分かったらしいのですがこれが真似ができないらしいです。ところがこの簀の子を作る職人さんが高齢となっていて後継者問題が深刻らしいです。この人にもしものことがあれば横野の箔合紙もそれまでということになることは必定です。

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