雑 感
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 北海道では高速道路を通る必要がないと行きがけの名古屋からの太平洋フェリーの中で聞いていましたが、実際に走ってみてなるほどと実感しました。 普通スピード制限解除のところでも60km/hで頭をくくられているはずですから、せいぜい出しても70km/h位かなと思っていました。 そのつもりで70km/hで走っていましたら私の車を悠々と追い越して行くではありませんか。 それからも度々体験しましたが、ほとんどの車が100km/h以上のスピードを出して走っています。
 私の車が70km/hで走っていて、後ろに全然車が見えないと思っていても、ちょっと後ろを見ない間にもう後ろの車が追いついてきていて、それがあっという間に追い越して、しかもすぐに視界から消えて行きます。 だから追い越しはよほど気をつけて前から車が来てないのを確かめてでないと非常に危険です。 また脇道から国道へ出るときもよほど来ている車との間隔をとって出ないと危険です。

 特にひどかったのはと言うか、道路がよすぎるのが原因というか、サロベツ原野の海沿いの道は高速道路よりもまっすぐで道がいいので、観光バスまで100km/hで走っています。 制限速度で走っているのが馬鹿みたいに遅く感じてついついスピードを出しすぎる気持ちを抑えるのに苦労しました。
 
 これは稚内での経験ですが、片道2車線の道路の左側車線を制限速度50km/hのところを60km/hで走っていたときのことですが、いつものように右の車線を私の車を90km/hで追い越して行く一団の車がありましたが、なんとその先頭車両は道路公団のあの黄色い車ではありませんか。 これには本当にびっくりするというか、あきれるというか開いた口がふさがりませんでした。

 スーパーの駐車場で駐車している車を見ていると、車のフロントグリルに虫の死骸を一杯つけている車をよく見かけます。 これは一般道路を100km/hで走っている車です。 普通に制限速度で走っていればこんなに虫の死骸が自動車のフロントグリルにつくはずがありません。

 羅臼町で相泊からの帰り40km/hの制限のところを70km/hでこわごわ走っていると、確か後続車がいなかったと思っていると、いつの間に猛スピードの4tトラックが追いついて来て、追い越すのかと思うと右折して家の前に止まった。 そんなに長期間走るわけではないのに、とにかく猛スピードで走る習慣が染みついているように感じました。 私の感じで間違っているかも分かりませんが100km/h以上出して運転しているのは間違いないと思います。

 とにかく北海道の車は追い越し禁止であろうと、トンネルの中であろうと直線で見通しがよく対向車線から車が来ていなかったら平気でどんどん追い越して行きます。 それがスピードキチガイの若者が運転しているのではなく、ある時はいいおじさんであったり、若い女性であったりで、本州の走りとは全く異質のもだと感じます。

 知床五湖ではヒグマがでるとかで、五湖を回る遊歩道は進入禁止となっていました。 ところが、ここでダートな林道を10km位走って行くカムイワッカの湯の滝へ行く道はヒグマはどうですか、と聞くと『ヒグマはいますよ、ヒグマの生息地ですから』といとも簡単に教えてくれます。 あくまでも自己責任で行きたい人は行けばいい、行きたくない人は止めとけばいいということです。 ところがこの危険な地区へ私もですが自家用車が次々と行っています。 おまけに知床の秘湯に入る観光ツアーまであってなんと地元の観光バスでカムイワッカの湯へ入りに来ていました。

 知床での悲しい現実です。 知床の道路を走っていると時々キタキツネが道路に出てきて逃げようとしないのです。 これが一度ならず二度三度起きますので、自然公園センターで聞いてみますと、道路へ出てくるキタキツネは何度か観光客からお菓子とか食べ物をもらったことがあるキツネで、また餌にありつこうと何度でも道路へ出てくるそうです。 そのうちに自動車に轢かれてしまう事故が度々起きているそうです。 また一度餌をもらうことを覚えてしまうと自らの手で餌をとることを忘れてしまうそうです。

 エゾシカが増えて困っています。 道路を走っていてエゾシカを度々見かけました。 エゾシカを保護していましたが数が植えすぎて知床ではもう珍しい生き物ではなくなっています。 観光客が集まる観光地の駐車場の近くで悠々と草を食べていたり、民家の近くまで近づいて農作物を食べ荒らしたりで被害の方も目立ってきているそうです。 そのために今まで雌鹿の狩猟制限をしていたのを今年の猟の解禁時には狩猟制限を撤廃するそうです。 保護しておきながら、増えてきたら狩猟制限を撤廃するとは、まことに人様の都合でエゾシカにとっては迷惑千万の話ではありませんか。

 自動車のナビは誠に便利なものです。 全然知らない北海道の地でも目的地をキチンと入れさえすれば目的地までどの道路を通ればいいかナビが案内してくれます。 後は一方通行とか右折禁止とかそういった交通標識に気を付けてさえいればいいのです。 ただナビに入っているデータより後に道路が付け変わったとか、新しく道路が出来たところは当たり前ですが全然案内をしてくれません。 そういったところは勘を働かせて行きますが、たとえ間違えても間違えた段階で何度でも新しいルートを誘導してくれます。 ナビは本来最短距離を誘導してくれるように設定してあるはずですが、そう度々ではありませんでしたが、なぜか理由は分かりませんが、三角形の二辺を誘導したり、四角形の三辺を誘導することがありました。 しかしながら居ながらにして現在地が一目で分かり、これからどちらの方向に行けばいいのか分かるのは誠に頼もしい限りでした。

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