C型肝炎で入院しました。検査その一
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 平成19年2月5日に、いつもの通り糖尿の定期検診で市民病院に行きました。このところ随時血糖値は高いものの、ここのところ3年間ぐらいはヘンモグロビンA1Cは6.5以下で経過しており、今回も何事もないと思っていました。

 ところが、血液検査の結果はびっくり仰天で、肝臓の数値を表すGPT・GOTがいずれも正常値の10倍以上の数値を示しており、担当医より即入院ですと申し渡されました。準備もありますので何とか頼み込んで、翌日の入院ということにして貰い、取りあえず治療のための点滴をしまして、準備のために一旦帰宅しましたが、まさに青天の霹靂で思いもかけないことでした。

 翌日、入院して取りあえず肝臓の炎症を抑える点滴をしながら調べてみました結果、C型肝炎と判明しました。ところがこのC型肝炎ですがウイルス性のもので血液を介してうつるもので一番かかりやすいのが、最近ではほとんどなくなりましたが手術で輸血されて発症するということが一番多かったそうです。私の場合は最近手術といえば2年前の前立腺の切除をしましたので、入院している病院から、前立腺切除をした病院に電話して事情を話して、手術時に調べた結果を教えて貰いますと、すでにこの時にはC型肝炎は陽性でした。それ以前といいますと私は手術は全然していませんので心当たりがありません。

 担当医の先生がいわれるには輸血以外に感染するのは麻薬などの注射の回しうちなどで感染することもあるということでしたが、もちろんそのような違法なことはしたことがありません。どうして感染したか不明ですが先生の言では、昔は予防注射などを針を変えずに注射したこともあるからその時にうつったのかもしれないとのことでした。
 ところでこのC型慢性肝炎ですが、後で調べてみますと、C型肝炎ウイルスの感染によって肝臓に障害が起きる病気で、放置しておくと肝硬変や肝ガン(日本での肝臓ガンによる死亡のうち80%はこのC型肝炎ウイルスによるものです。)に進行します。日本人には100人に一人か二人の割合でC型慢性肝炎かC型肝炎ウイルスのキャリアがいるといわれています。C型肝炎ウイルスは1980年代になって発見されたので、それ以前におこなわれた輸血などの医療行為で感染したものが大部分です。C型肝炎ウイルスは非常に怖い病気ですが、感染している人の血液が他の人の血液に入ることによって感染するので、日常生活での感染はほとんどありません。とにかくC型肝炎ウイルスのチェックはHCV抗体検査といいますが、何か病気にかかり手術をすればもちろんこの検査は必ず実施されますが、そうでなくても出来るだけ病院で検査を受けた方がいいそうです。とにかく現在の50、60歳代以上の人が特にかかっている可能性がありHCV抗体検査で自分が陽性か陰性かを必ず確認すべきです。
 ところでもしご自分がC型慢性肝炎で陽性と判るとそこから先はウイルスの有無を調べるそうです。陽性でも自然治癒でウイルスの存在しない場合もあるそうです。C型肝炎ウイルスには型が1a、1b、2a、2bの4種類が現在見つかっているそうですが、1aは日本人にはほとんどいないタイプだそうです、日本人のC型慢性肝炎の70%は1bでこれは比較的治癒しにくいタイプです、2aが20%、2bが10%存在するそうですが、幸い私の場合は2aタイプでこのタイプは最新のペグインタ−フェロンと飲み薬のリバビリンの併用により100%治癒するそうです。

 とにかくこの際だからということで胸部レントゲン、心電図、腹部エコー検査、腹部CTスキャンと検査しましたが幸い他には悪いものはなかったようです。
 治療の方向は幸いペグインタ−フェロンが効きやすいタイプということで一も二もなくペグインタ−フェロンでの治療にしましょうと言うことになりましたが、ここでまた厄介な問題が起きました。それは私が糖尿病であると言うことでペグインタ−フェロンの注射をした場合に随時血糖が高いと眼底出血を起こしやすいという難点があることです。そこで眼科の検査も受けましたが、今のところ糖尿による眼底出血は一部古い出血はあるものの今のところは大丈夫のようです。しかし今後は眼科の方も2週間に1回の診察で、眼科の診察も受けながら、肝臓の治療をしながらの連携治療となります。
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