高松市美術館のミュシャ展と金刀比羅宮の平成の大遷座祭斎行記念−奥書院特別公開を見てきましたが、これらのことは私ごときがあれこれということではありません。昼食に香川のうどんを食べたときのことと、金刀比羅宮でのことを例によって私の独断と偏見で書いてみたいと思います。
高松市美術館のミュシャ展を見まして、これから琴平へ行く途中で、香川のうどんを食べようということになりました。ナビに、琴平をセットして琴平街道を行きましたが、新しく拡幅された道でなかなか食堂がありません。ようやく道の駅の近くでうどんの里という名前で、いかにも香川のうどんらしい感じでうどん屋がありましたので、これしかないという感じで入りました。
ところがこれがとんでもない間違いでした。私はざるうどんを、妻と子供たちもそれぞれに注文をしましたが、私のざるうどんができてきたので見ますと、うどんがいかにも腰のないもちっとしたところのないうどんで、これは期待はずれだと直感しました。
ところが食べてみて期待はずれはうどんだけでなく、だしの方がもっと大はずれでした。だしは調合の仕方を全然間違えたのではないか、というようなまことに変な味でした。ゆっくりと味わって食べるという気になれず、早々にかき込んで食べて店を後にしました。店を出てから妻と子供たちに味をきいてみますと、醤油味がまともであっただけで後はサッパリの味だったそうです。もちろん、うどんもあの腰のある香川のうどんを期待していましたがほど遠いうどんでした。
道の駅に行って口直しに揚げたてのエビ巻き天ぷらを食べました。こちらはおいしかったです。ところがこの道の駅で買ったミカンがサッパリで、このミカンはおいしいですかと聞かれてまずいですという店員さんはいないと思いますが、このミカンは甘くも酸味もなくよくこんなまずいものを商品として売っているなと思いました。道ばたの青空市ではありません。れっきとした道の駅の中にある店です。一度目はだまされても二度目は絶対にこういったお店では買わないでしょう。
金刀比羅宮の奥書院、表書院の素晴らしい絵を見て下へ降りたときのことです。階段の上り下りで疲れたので何か食べようと見かけた喫茶店に入りました。そこで皆でぜんざいを食べました。このぜんざいはまことにおいしかったです。次男がまだ降りてきてなかったので降りてくるまで待とうと思っていましたが、なにやら炊事場の方はもう片づけているみたいです。一応閉店の時間を聞いてみますと5時だそうです、確かにもう5時は過ぎています。別に出てくれと言われたわけではありませんが、炊事場の方を片づけてしまっていれば、次男が降りてきてもぜんざいを作ってもらう訳にはいきません。次男を待たずに早々に店を出ることにしました。ところが、まあこれは当たり前のことかもしれませんが、我々が出るのを待っていたかのようにシャッターを閉めるではありませんか。日暮れとはいえまだ外は明るいですし、おまけに土曜日ですからまだ参拝帰りの観光客も三々五々降りてきている状態です。官公庁ではないのです、まだ他のお店は開けています、このお店だけ閉めているようです。
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