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6月25日、十勝温泉から足寄町動物化石博物館、シオワッカ、オンネトー湯の滝、摩周湖を経て美幌へ
天気 晴れ後曇り
 十勝川温泉をでてとにかく足寄町まで行く。 足寄町の動物化石博物館はすぐ分かる。 開館時間前に着いたが10分くらいだったか早めに開館してくれた。

 ここ足寄動物化石博物館には、1970年代に足寄町茂螺湾地区で、3000万年前に海で生活していた原始的な哺乳類の化石が発見され展示されています。 発掘は現在も続けられているそうです。

 主な化石は、世界で初めて発見されたアショロアで1976年にここ足寄町茂螺湾地区で発掘されました。 アショロアは束柱類最古(2,800万年)の動物でロシアのサハリンで発見されたデスモスチルスの先祖にあたります。 歯が束柱類に特有の柱を束ねた形状にはなっていませんが、体型は束柱類の特徴をすでに持っています。

 それから岡山県の津山市で見つかったパレオパラドキシアの先祖にあたるベヘモトプスは1980年に地元住民によって発見されました。 特徴はコブをならべたような臼歯が特徴です。

 鯨の祖先であるアエティオケトゥスも同じくここで発見されています。 アエティオケトゥスは頭の骨は鯨の特徴を持っていますが顎に歯があるのが特徴です。 世界で8種類発掘されている鯨の仲間の化石のうち4種類がここ足寄で見つかっています。
 動物化石博物館で聞いた国道241号から林道へ入るルートを行ってみる。

 まず、シオワッカは道のすぐそばの駐車場と反対側にあります。 炭酸カルシュウムを含んだ冷泉が湧き出し、白い石灰が直径6m位の半ドームを形成しています。 イカアイトという鉱物が世界で2番目に見つかっています。

 足寄動物化石群産出層は林道からさらに右へ未舗装路を入って行く。ところが標識があるのですが場所が特定できませんで、なんと10km以上は入り、とうとう林道の終点まで行きましたが場所がはっきり分かりませんでした。

 オンネトー湯の滝へは再び林道をもどり、阿寒の方へ上がって行き、舗装が切れて約5km行ったところに駐車場があります。 ここは阿寒湖から近いせいか観光客が次々訪れていました。 車を止めて自動車の車止めの間を抜けて林道を歩いて行くと1,200m位で湯の滝に着きます。 ここは国の天然記念物で、今現在、微生物の働きによってマンガン鉱物が作られています。 こういったところは世界的にも非常に珍しいところで30億年前に起きたバクテリアによるマンガン鉱物形成と同じ現象が起きています。

 以前はこういったことが分かりませんで、オンネトー湯の滝上に湧き出した露天風呂がありまして、ひそかに愛好家がこの露天風呂に入りに来ていたそうですが、この滝で起きている現象が世界的にも非常に珍しい現象であると言うことで、滝上の露天風呂は使用禁止となりまして、滝の下に露天風呂を移しています。 どんな効能があるのか分かりませんが私たちが行ったときも、何人かの人がこの露天風呂に入りに来ていました。 秘境中の秘境の湯ではないかと思いました。

 オンネトー湖はオンネトー湯の滝の駐車場から阿寒よりにある湖です。 雌阿寒岳の麓を、阿寒富士の溶岩がせき止めてできた湖です。 独特の美しい青い湖水が非常にきれいです。 観光客が多い割には駐車場が狭くすぐに満車となってしまいそうです。 特に観光バスが置けるスペースは全然ありませんで、観光バスは観光客をおろすとオンネトー湯の滝の駐車場へ行っていました。

 摩周湖の道の駅で摩周湖が見えるか聞いてみると、よく見えますとのことなので摩周湖へ上がってみる。 摩周湖の道の駅から20分くらいで有料展望台へ着けました。 摩周湖が見えるという情報が行き届いているのか、観光バスが沢山止まっていました。 自家用車も結構ありました。

 摩周湖は晴れてはいませんでしたが霧もなくよく見えました。 ビデオ・デジカメの撮影をあわただしく終えて早々に摩周湖を後にする。 ところがこの上の第3展望台は駐車できる台数は多くはありませんが、無料なのでこちらも止まってみる。 こちらは阿寒湖、硫黄山の方向と摩周湖と両方がよく見えます。

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