もとへ戻る 7月 1日へ トップページへ
6月30日、根室から花咲車石、落石岬湿原、サカイツツジ、アヤメが原を経て釧路まで。山花オートキャンプ場泊
天気 霧時々霧雨
 昨日、納沙布岬は雨で撮影ができなかったのでもう一度行く。 今日は雨はやんでいた。 途中北方原生花園でも撮影をする。 ついでに遊歩道を歩いて原生花園の中に入ってみる。 ミズナラの風しょう林の近くまで行ってみる。 ミズナラの木が激しい季節風のため大きくならず、矮性したような形で風になびいた格好で群生していた。

 根室海峡を渡って吹き付ける強い風などにより成長の過程で腰が曲がり変形した独特の林です。 根室の厳しい自然を象徴する景観の一つとして知られ『地を這うミズナラ』として知られている。 北方原生花園はワタスゲ・アヤメが咲いていた。 ミズバショウの株も見られた。

 納沙布岬は雨は降ってはいなかったが相変わらず霧で昨日に続いて霧笛が響いていた。 撮影をして早々に後にする。 ここ納沙布岬から厚岸まで根室半島の南側の海岸沿いの道を行くことにする。

 花咲車石は今から6500万年前に、深海底の割れ目から流れ出た溶岩が変形して、馬車の車輪状になったもので、大きなものは直径7.5mの大きなものがある。 ここは他に溶岩が柱状節理となっているものとか枕状、俵状となっているものもある。 ここの車石は世界的にも類を見ない大きさで、国の天然記念物に指定されている。

 落石岬へは林道の行き止まりの先にあり、駐車場もなにもないので、車止めの前に車をおいて行く。 しばらく行くと1m位の高さの木道となる。 この入り口のところにサカイツツジの説明標識がある。

 サカイツツジは東アジアの北部に分布し南限が樺太の北緯50度付近とされていたが、この落石岬の湿原に分布しているのが発見された。 サカイツツジは主としてアカエゾマツの林辺でミズゴケの塊の上に発生し、初夏に美しい紅紫の花を咲かせる。 もうすでに開花の時期は終わっていたのか、わずかの花が見られるのみであったが、小さな紅紫の花が神秘的に咲いているのが確認できた。 この湿原はミズバショウの大群落が見られ花の時期にはさぞや見事であろうと想像できるだけの株数である。 ここはミズバショウの花の時期にぜひもう一度来てみたいところである。

 湿原がつきたところからは木道がなくなり普通の地道となるが、霧が濃くなってきたので灯台までは行かず引き返す。 ここはあまり期待せずに来たところであるが、非常に珍しいサカイツツジを見たのと、ミズバショウの大群落を見て大満足であった。

 霧多布岬は全く霧と雨で何も見えず、駐車場で買ってきたパンを食べて写真も撮らず早々に後にした。
厚岸の手前のあやめヶ原はここもあまり期待をしていなかったが、行ってみてサロベツ原野、ワッカ原生花園に匹敵するお花畑であった。 特に私たちが行った6月下旬という時期が良かったのか、あやめが一面に咲いて見事であった。 ここのアヤメはヒオウギアヤメという種類で高層湿原や湿った草地に生える多年草です。 花期は6月下旬から7月上旬で、北海道と中部地方以北の本州に分布します。

 ここあやめヶ原一帯の草原は夏になると濃い海霧に覆われるためやや湿度が高く亜高山帯に近い気象条件となっています。 先ほどのヒオウギアヤメをはじめとしてエゾフウロ・センダイハギが咲いていました。 そのほか100種類以上の亜高山から高山帯の植物が花を咲かせるそうです。 ここも案内書にはなかったところで期待以上に良かったところです。
 

もとへ戻る 7月 1日へ トップページへ