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アリゾナ・ニューメキシコ州を一周26日間ドライブ旅行の記録 |
6月1日、 今日はホテルをゆっくりと出る予定で朝食を済ませた後、ホテルの玄関で撮影をしようと出てみると凄いオートバイの一群が止まっている。撮影してもよいかと聞くと、”OK”というので撮影させてもらった。そうすると向こうから話しかけてきて、拙い英語力で判ったことだが、この一団は海軍の退役軍人で、いずれも夫婦連れで日本の某オートバイメーカーの最高級車で揃えて旅行中で、日本には佐世保に2年ほどいたことがあるとのこと、日本贔屓であるが日本語が喋れないとのこと等がわかるがそれ以上は会話がすすまない。 今日はGila Cliff Dwellingsへ行く。片道およそ1時間なのでホテルでゆっくりして10時前に出発する。ホテルの係員は州道15号からの道を教えてくれるが、西部観光局のパンフレットには遠回りになるが州道35号の方がアップダウンが少なくてよいと書いてあったので往きを35号、復を15号にする。ホテルから国道180号を右手にとって、途中州道152号には入りSan Lorenzoからは州道35号に入って北へ向かう。州道35号は狭いながらも中央線がはっきりとして、スピードは出ないが比較的走りやすいというか日本的な道路で、まわりの景色もわりと樹木が多く緑豊かで日本の道路を走っているような気がする。道はやがて州道15号に出て、こんどは州道15号を北上することになる。しばらくしてビジターセンターに到着、ここでナショナルパークパスを見せ入園する。 Cliff Dwellings Trailhead and Contact Stationの駐車場へ車をとめてここから歩くことになる。ここで係員によるチェックがあり、Trailを歩くについて記入してくれとのことで用紙に記入して歩き出す。ところがこれがとんでもない間違いで、間違ったTrailを選んで歩き始めたらしいが、それはしばらく経ってからでないと判らなかった。最初の川の渡渉で気が付くべきであったが、こんなものかと川を渡りケルンを目印に道をたどって行くが、30分ほどしてまた渡渉があり此はおかしいなと気づきながらも、なお道を進んでいくが40分ほど歩いてもサッパリそれらしきものはない。いよいよおかしいと思ったときに、向こうからハイカーがやってきたので、後どの位か聞いて見ると、後22マイルあるという返事に、びっくりして地図を見せて、現在地を聞いてみると、最初の出だしから間違ったTrailに入っていて、此はとんでもないことだと、やっと気づき直ちに引き返す。 Cliff Dwellings Trailhead and Contact Stationに帰ってきたのは昼を回っていて、1時間半ほど無駄をしたというか貴重な体験をしたと言うべきか、もし向こうからハイカーが来なければどうなっていたか考えただけでも恐ろしい。しかしCliff Dwellings Trailhead and Contact Stationのレンジャーも我々がリュックを担いだ本格的な格好をしているから気づかなかったのか、レンジャーの目の前で間違ったTrailへ入っていって、何の注意もないとはさすがアメリカで全て自己責任の国だなと恐ろしいやら感心するやらであった。 ここで軽くバナナとナッツを食べて、仕切り直しでCliff Dwellings Trailへの道を歩き出す。こちらの道は子供でも歩ける道で、川には全て橋が架けてあって渡渉などはとんでもないことである。緩やかな道から急なジグザグの登り道に変わり、そこを少し我慢して登ると後は水平の道となり、左手の断崖に自然に出来た洞窟を上手く利用して造られた住居跡がCave1からCave6まであり、係員が2人いて説明してくれるがさっぱり分からない。一部トウモロコシがどうとかといって現物を見せたときにはそれだけはよく分かった。食料はコーンだけかと思ってビーンはと聞くと、食料は3種類あってコーンとビーンとスクアッシュといっていたが何度聞いてもスクアッシュだけは判らなかった。全行程1時間ほどで、Cliff Dwellings Trailhead and Contact Stationの駐車場に帰って車でもう一度お昼を食べ直して帰路につく。 帰りは州道15号をそのまま帰る、州道35号との交差点を過ぎるとまもなく中央線のない道となり結構対向車もありその上、道が急カーブしているところもあり、慎重に車を進めるが、アメリカンはこんな道でもがんがん飛ばしてきてしかもカーブで真ん中寄りからハンドルを切ってくるような運転をする車もいてひやりとした思いをした。西部観光局のパンフレットには遠回りになるが州道15号よりも州道35号の方を進めていたのがよく判った。SilverCityに近くなってやっと道が広くなると今度はまた、ものすごいスピードで走り出すので一旦右によって車を先行させて後からゆっくりと帰った。 ホテルに帰って地図を見ていて気づいたのだが、この日は行きの州道35と帰りの州道15と2度も大陸分水嶺を、行きは東から西へ、帰りは西から東へと2度も横切っていた。どちらもそんなに高いという感じではなくて丘を越えたという感じであった。どちらも大陸分水嶺の標識はなかった。SilverCityそのものが大陸分水嶺のすぐ東側にあり、このあたりの住民にとっては大陸分水嶺は特別のものではなくて小さい丘を毎日越えている感じなのではと思った。 途中スーパーが都合よく道の右側にあったので食料品の買い出しのためによる。朝食はホテルのコンチネンタルブレックファーストを利用し、昼と夜は全てスーパーですぐ食べれる野菜とチーズ、ソーセージを買い、総菜売り場があればローストビーフとか出来合いのポテトサラダを買うようにしている。 |