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ユタ・ワイオミング・サウスダコタ・コロラド州を一周30日間ドライブ旅行の記録
 6月9日、今日はマンモスホットスプリングスへ行く予定である。その前にノリスへ寄ってみる。ここはイエローストーンで一番温泉蒸気の吹き出しが活発なところでいたるところから盛んに蒸気を吹き上げている。しかしここノリスは最近になって温度が上がり各処蒸気を吹き上げてきて新しいせいかインフォメーションセンターしかなくビジターセンターはない。トイレもインフォメーションセンターにはなくて駐車場にあるだけである。行って見ての感想であるがインフォメーションセンターとは名ばかりで建物内に僅かに展示してあるだけでレンジャーも1人しかいなくて説明をしていたが箱のデスクを持ち出していかにも急ごしらえといった感じがした。インフォメーションを挿んで北と南に分かれていて北はPorcelain Basinで南側はBack Basinである。北側より南側の方がはるかに広く私たちは時間がなかったので北側だけを見て回った。南側には有名なスチームボートがあり是非行きたかったが何しろ広すぎるので短時間で廻るわけにはいかず今回は北側だけで辛抱する。
 マンモスへは昼前に着くが行ってみて非常に驚いた。というのはこちらの方は明らかに温泉が終焉を迎えている感じである。アッパーテラスのドライブ道路を車で廻ってみたがほとんど蒸気の噴き出しはなくて写真に出ているような綺麗な形をしているものは一つもなく全て薄汚れてからからに乾いた感じで蒸気の噴煙が上がったり温泉が噴き出しているところはほとんどなかった。有名なテーブル状のお皿が何枚も組み合わさったようないわゆる千枚棚状のものも一部蒸気が噴き出しているものの、ほとんどがからからに乾いた状態で昔の姿を見ている人にとっては現在の姿を見れば唖然とするに違いないと思う。アッパーテラスだけではなくてその下のテラスマウンテンも同じような状態で車を降りて見る気になれなかった。それでも観光客は多くて次から次へと車で入ってきて遊歩道を見て回っていた。駐車場が一杯のところが多くてとてもゆっくりするところではないと早々にここを去りタワーフォールズへと向かう。
 マンモスではトイレへも行けなかったのでタワーフォールズへ向かう途中のマンモスの町を出て坂を上がったところにあるピクニックエリアでトイレ休憩を兼ねて車の中で昼食とする。アメリカ人は車の中で食事をする人はほとんどいなくて自動車を駐車場に止めてちょっと歩いた処にあるピクニックエリアのテーブルまで食べ物を運んでそちらで食べていた。
 午後はタワーフォールズへ行く途中の化石の樹をみる。その前にブラックテールプラトーというダート道で東向きの一方通行の道がありこの道は野生動物にあえる確率が高いと言うことで寄る予定であったが行ってみるとまだ整備ができてないのか道は無情にもクローズとなっていた。
 化石の樹はほとんどタワーフォールズの手前になって標識がありそこを右折して少し行くと20台くらい車を止めることができる駐車場があり、その駐車場の上に鉄の柵に囲まれて厳重に管理された化石の樹が1本だけあった。まわりの樹は全て化石にならずこの樹だけがどうして化石になったのかは分からないが自然のなせる神の業を見る思いがした。
 ラマーバレーはタワーフォールズから東へと入ると道の両側に広い草原状の台地が広がりここでは野生の動物にあえる確率が高いと言うことであった。まさにその通りでこの道に入って直ぐに車が道の両側に止まって大渋滞となっているのに出くわす。私たちも何事かと車を止めて行ってみるとグリズリーという巨大熊らしく皆一目見ようと目の色を変えて追っかけ回すので熊の方も必死で逃げてなかなかその姿をとらえることが出来ない。私と妻は幸いにもグリズリーの背中だけは確認できたが残念ながら写真にもビデオにもとらえることは出来なかった。
 そんなハプニングがあってラマーバレーへの期待は上がったのであるがここでの収穫はバッファローと鹿らしきものだけでその他は姿さえ見ることは出来なかった。それでも私は専門の人が望遠鏡でとらえていた黒熊を見せて貰うことが出来たが私のビデオカメラの望遠でとらえても点にしか写らず私のビデオテープに記録する気になれず撮影をあきらめた。私たちが帰る4時半頃にまだ大勢の観光客、マニアの人がカメラを構えて寒い風の吹く中、野生動物が出てくるのをジッと待っている姿には感心した。
 帰りはキャニオンまで出て昨日の道を帰ることにする。キャニオンまでの道の途中に標高2700mのDunraven Passがあり駐車場に止めて一休みする。外に出ると冷たい強風が吹き荒れていて記念撮影もままならない状態でちょっと油断すると吹き飛ばされそうであった。早々に車を出して帰路に向かう。
 ノリスとマディスンとの間で道路の改修をしていて片側交互通行となっているが今日は時間が遅く車の通行量が少なかったのか昨日はここで20分、今朝も15分は待たされたが帰りはほとんど待ち時間なしで通行することが出来た。
 

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