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ユタ・ワイオミング・サウスダコタ・コロラド州を一周30日間ドライブ旅行の記録
 6月22日、今日は今回の旅行で一番期待していたホンドウリバー&トレイルのビークルツアーの日であるが約束の時間9時になっても全然姿をあらわさない。そこでホンドウリバー&トレイルから来た確認のメールを持ってホテルのフロントの係員に確認書を読んで貰った上でホンドウリバー&トレイルへ電話して貰う。
 何を話しているのか分からないがホテルの係員から事情を聞いた上で後で電話すると言っているらしい。ホテルの係員がコールバックといっているのだけは分かった。サンキューといって待っていると5分か10分ほどするとホンドウリバー&トレイルから電話がかってきてホテルの係員が私に目で合図して電話機を私に渡す。受話器を受け取ってハローというと何か向こうで言っているが分からない、どうも運転手がいないと言っているらしい、そして昼からのハーフツアーでどうかといっているらしい。しかし私が決めたのはフルデイツアーで向こうが今日の午前9時に迎えに来ますとメールで確約したものだ。ハーフデイのツアーを受けるつもりはなくそれから先は何を言っているのか分からなかったが向こうが私には日本語が分からないといっているらしい。
だから私も言ってやった。あなたは日本語が分からない、私も英語が分からないと。それ以上は何を言っても私の方は理解できないし、向こうも私の言わんとするところを理解できない。しかし約束の時間にホテルまで迎えに来るとメールではっきり確約してそれを向こうが約束を違えているのだからこれはハーフツアーで妥協するのではなくてオールキャンセルだと確信しトデイツアーキャンセル、トモロウツアーキャンセル、オールツアーキャンセルといったら黙っているのでそのまま電話をホテルの係員に返した。
 とにかく今日と明日のツアーが予定通り催行されないと決まったので後は自分で行くしかない。まずキャピトルリーフのビジターセンターまで行ってみる。レンジャーに今回いきたいと思っていたカテドラルバレーの自動車道を指さしノーマルビークルOKと聞いてみるとどうもノーマルビークルではデコボコが激しく無理らしいと身振り手振りの説明で分かった。もう一つのストライクバレーの方を指さしてこちらはOKかと聞くとデコボコはそう激しくないががたがた道だと手振り身振りで言っているのが判った。それなら行けるかもしれないとサンキュウといってビジターセンターを出る。
 ストライクバレーはたまたまナビに入っていたのでこれなら慎重に行けば大丈夫だと確信した。道はナビの誘導通り州道24号を右折してレイクパウエルのフェリー乗り場へと行く道に入る。道は最初の頃は舗装道路であるがキャピトルリーフ国立公園に入る頃より未舗装道路となり最初の内は比較的良い道だがやがて洗濯板状になるのでスピードを落としてゆっくりとすすむ。そのため時間が思った以上にかかる。やがてナビはストライクバレーはここだと誘導を終わってしまう。まだここはレイクパウエルへ行く道の途中でストライクバレーはこのレイクパウエルを右折して上に上がったところにあるはずだ。ところが右手を見ると大きな岩がせり出してオーバーハングとなりとても自動車が上がる様なスペースがどこにもない。しかしビジターセンターで貰った地図にははっきりと右手に上がる道がある。もう少し先かもう少し先かと車を進める内に一つの尾根を回り込んだ様なところであたりがぱっと開けたところに出る。
 ここで道は右手に確かに分かれていて標識もあった。ところが道のその先を見ると今までずっと続いていた右側の岩壁の割れ目に入って行くではないか。恐々と車を進めるとどこをどう上がるのか一目では理解できない様な処を急さかでヘアーピンを描いて道は上って行くではないか。もう後戻りは出来ないのでとにかく上がりきろうと必死の思いでローかセカンドで車をゆっくりと進める。とにかく上がりきると左手にピクニックエリアとあるので昼を食べようとそちらに入ってみる。
 処がこのピクニックエリアはベンチが一つあるきりの狭いピクニックエリアでなんとそのベンチは落ちない様に太い鎖で傍の木に結びつけてある。斜めになって落ちそうなベンチに腰掛けて持参のものでお昼を済ませる。それもバナナと他に木の実を食べただけで早々にここを後にする。というのもここにはたぶんアブだと思うが小さい虫が顔から手からあるいはズボンまでとにかくまとわりついてきてそのうちに肌に食いついてきて痛みを感じる様になったからである。しかしここは眺めが非常によいところでストライクバレーの展望台で見る様な分けにはいかないがその片鱗を窺わせる様な眺めでアブさえいなければもっとゆっくりとしていきたかった処である。
 ストライクバレーの展望台への道は4輪駆動車でないと無理との表示であきらめる。入り口から少し覗いた限りでは大丈夫そうな感じではあったがビジターセンターのレンジャーが言っていた様にデコボコが激しくレンタカーの下面を痛めてからでは取り返しが着かないので思い切ってあきらめる。歩いては往復6マイルは私たちにはきつすぎるのでこちらの方もというのは歩きの方でこちらもすっぱりとあきらめる。
 後はボルダーまで出て州道12号を北上しトーレーに帰る。
 

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