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スイス25日間旅行の記録 |
7月10日、ツェルマット滞在四日目。今日はどこへ行こうかもうどこへも行くところがないなとの朝の会話で、もう一度グレイシャーパラダイスへ行ってみようということになり、アパートから町と反対方向のケーブル乗り場へ行く。もうすでにケーブルは動いていて次々にくるゴンドラに乗り込む。フーリではシュワルツぜーのほうへ行く乗り場とは違うほうに誘導されて待っているとゴンドラが下りてきてトロッケナー・シュテークへいきなり上がる。 ここで先日上がったのがグレイシャーパラダイスではなくてトロッケナー・シュテークであることが判った次第です。先日は強風のためにゴンドラが休んでいたためにグレイシャーパラダイスに上がれなかったようだ。 本日再度きてよかったことになる、あのままであるとトロッケナー・シュテークをグレいシャーと勘違いしてグレイシャーパラダイスに上がることなくツェルマットを後にしたかもしれない。何も知らない個人旅行の悲しいところである。 しかし再度きたおかげで本物のグレイシャーパラダイスへ上がることが出来ることになった。やがてゴンドラが下りてきて大勢のスキー客とともに乗り込むがほとんどスキー客で観光客はほんのわずかである。それとブライトホルンに上る登山者が若干乗っていた。 やがてゴンドラはグレイシャーに到着する。グレいシャーパラダイスへは長いトンネルをくぐって行った先でいきなり銀世界が目に飛び込んでくる。もうそこは4000mの世界でイタリアと国境を接していてグレーシャパラダイスの建物が国境の上に立っているのかもしれない。ここからはイタリアという表示があるわけではなく別に国境警備員がいるわけでもなくパスポートも勿論必要ない。ただ冬の時期にここからイタリアのチェルビニアへスキーで行くときは必ずパスポートが必要と聞いたことがあるのでイタリアからこちらへ戻ってくるときには必要なのかもしれない。 夏スキーというがここはまさに冬の世界で一面銀世界である。スキー客はスキーをつけて三々五々滑って降りていく。ブライトホルンヘの登山者はアイゼンをつけてザイルでつないでこれもすぐに出発していく。観光客は取り残されたように寒風吹きすさぶ外で記念撮影を済ませると早々にレストランに逃げ込む。 十分に展望を楽しんで降りはトロッケナーシュテークからはシュバルツゼーのほうへのゴンドラに乗り込む。シュバルツゼーで降りて先日の池のところで昼食を済ませる。 ここでいざ出発の時になってゴンドラで降りるのをやめてフーリまで歩いて降りることにする。シュタッフェルまで距離はあるが広い道でぐんぐん降りれば短時間で降りられるのかもしれないがわれわれではやはり1時間はかかる。シュッタフェルで一休みした後フーリまで歩いて降ることにして出発するが、ここで私がとんでもない忘れ物をしていたのに気がつかずそのまま出発してしまった。 フーリまでは案内書通り山よりのInneri Walderを意気揚々と降りていくがフーリまで後わずかになってカメラが無いのに気づき、先のシュタッフェルで休憩したときに私が忘れてきたことにやっと気づいた。カメラをなくすのも惜しいが今日撮った記念写真がなくなるのも惜しいと妻が後戻りして取ってきてくれることになった。私はしばらく待っていたが心配になって私のリュックを背負い、妻のリュックは胸に抱えてゆっくりと戻ってみる。分かれ道まで戻ってこれ以上はかえって混乱してはいけないとここで待つことにする。 最初別れてからの時間からすると1時間以上はたっていただろうか妻が上の道から顔を出したときには本当にほっとした。その上にカメラもあったということで胸をなでおろしたような次第である。 後はフーリのゴンドラ乗り場まで一目散に歩きゴンドラに乗って帰った。 |